大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。Robertheithはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある老人が入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Rickyvafはいかに淑女というものが素晴らしいかを主張し始めた。

私はこの時のRickyvafの笑顔を未だに忘れない。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している未成年が入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。fixIniffは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。このミスターが話すことといえばいつも小娘の事だ。

まるで小学生の会話だった。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している坊主が入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。何を思ったのか小娘の話しをはじめた。

どう聞いても自慢話だった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の学生が店に入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。ZoeCatは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

おつむがちょっと弱そうだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している優男が入ってきた。Robertheithが入ってくるなり店内が静まりかえった。Robertheithはいかに小娘というものが素晴らしいかを主張し始めた。

そう言った途端、大粒の涙がRobertheithの目から溢れた。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この巨漢の親の顔が見てみたい・・・・・・。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。Anna_Mixと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Anna_Mixはいかに女子高生というものが素晴らしいかを主張し始めた。

Anna_Mixは自分の存在を誰かに知って欲しいのだ。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。出来ればグラス一杯で帰って欲しい・・そういう客だ。Anna_Mixはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

聞いてはいけない話だったような気がする。