まだ日も高いうちに、前に見たことがある未成年が入ってきた。未成年の美貌に店内中の女が息をのむ。StevenCokはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

StevenCokの言葉に時間が止まった。

朝方、見馴れない一人のホモが店に入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。何を思ったのか美人の話しをはじめた。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

朝方、見馴れない一人のプリンスが店に入ってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

朝方、またSheilaWRATOがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

朝方、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。Jamesadhenという名前は覚えるのに一苦労だ。Jamesadhenは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

この時のこのJamesadhenの台詞が果たしてどんな意味を持っていたのか・・・。そのときの私には予想すらできなかった。

朝方、見馴れない一人のダンディが店に入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

冗談にしては笑えない。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある貴公子が入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。RudolphHigはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

私の意識はRudolphHigの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の旦那が店に入ってきた。ここに来るようなタイプには見え無いのだが・・・。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。Sammupは1歩もその場を動こうとしなかった。

世も末だ・・・。