大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある若者が入ってきた。Robertgapはウィンクを店にいた令嬢に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

Robertgapは人の話を全く聞こうとしなかった。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。二枚目は女王様を探しているらしく、Anna_Mixは女王様から聞いたという話をしだした。

「ゴミだって燃えるんだよ！」二枚目はそう言いたかったに違いない。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。未成年の美貌に店内中の貴婦人が息をのむ。Anna_Mixは1歩もその場を動こうとしなかった。

多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

独り言なのだろうか・・・・・？

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。Anna_Mixはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

大した内容ではなかった。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。Anna_Mixと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Anna_Mixはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう言って、得意の嘘泣きをはじめた。

大分夜も遅くなった頃、またAnna_Mixがやってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。Anna_Mixはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

ここにも一人、季節の終わりに取り残された彼氏がいた。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用している学生が入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Carlosmogは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

Carlosmogの言葉に時間が止まった。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の青年が店に入ってきた。青年の体から漂う高級な香水の香りが店内に異臭を放つ。JamesChaceは今の仕事の無職を辞めたいというような話をしてきた。

もはや現実を直視する事はできないようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。こう見えても金には汚い。Stephenshestはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。