店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJosephGOrがいつものように入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るPhilipripが入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。Philipripはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

ホモのこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。Gilbertslomsはウィンクを店にいたレディに送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、Gilbertslomsは周りを警戒するようにこう言い出した。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るJacobnekが入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。Jacobnekは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

そう言って口の周りをゆっくり舐め回した。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るPhilipripが入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。得意万面で初恋の話をしだした。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るJacobnekが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。Jacobnekは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

私はこの時のJacobnekの笑顔を未だに忘れない。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るPhilipripが入ってきた。青年の美貌に店内中の箱入り娘が息をのむ。差し出した一杯の水を飲み干すとくたびれた声で一つの話をした。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある老人が入ってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

まるで小学生の会話だった。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用している未成年が入ってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

どう聞いても自慢話だった。

店も賑わいを見せる頃、割とよく来るJacobnekが入ってきた。二枚目はお嬢さんを探しているらしく、Jacobnekは周りを警戒するようにこう言い出した。

おつむがちょっと弱そうだ。