まだ日も高いうちに、前に見たことがあるホモが入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

・・・誰か通訳してくれ。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のジェントルマンが店に入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

可哀想だが私は全然話を聞いていなかった。

まだ日も高いうちに、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。言わずと知れたHazembaf団のボスだ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

この台詞に何の意味があるというのか・・・・・・。

まだ日も高いうちに、前に見たことがあるミスターが入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

そう言いながらlalabetDusは恍惚の表情を浮かべた。

まだ日も高いうちに、またSheilaWRATOがやってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。SheilaWRATOはいかに貴婦人というものが素晴らしいかを主張し始めた。

・・・そして無情にも時は流れていった。

朝方、見馴れない一人の英雄が店に入ってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

終始口元を押さえている。口臭を気にしているようだ。

朝方、前に見たことがある学生が入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。LouisSwemsは1歩もその場を動こうとしなかった。

若い頃は誰でも過ちを犯すものだ。

朝方、前に見たことがある中年が入ってきた。PeterTaliaはウィンクを店にいた小娘に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、PeterTaliaは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

「ゴミだって燃えるんだよ！」中年はそう言いたかったに違いない。

朝方、前に見たことがある男の子が入ってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。PeterTaliaはカウンターの上にあったニューヨークタイムズを明読し始めた。

はい、お疲れさん。

朝方、前に見たことがある紳士が入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

独り言なのだろうか・・・・・？