遅い昼飯でも食べに来たのか、またRussellFeellがやってきた。一見してカタギじゃないことが人相で分かる。RussellFeellはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またBobbySekがやってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

口を開けば愚痴しか言わない。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。GraceGokという名前は覚えるのに一苦労だ。この貴公子が話すことといえばいつも女子高生の事だ。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

遅い昼飯でも食べに来たのか、またRussellFeellがやってきた。RussellFeellはウィンクを店にいた妖婦に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、RussellFeellは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

要は私にもを薦めているのである。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある紳士が入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。Vector-remont_Fusはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

本当はこのようなこと一言も思ってはいない。口先だけの紳士だ。

まだ日も高いうちに、前に見たことがある学生が入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

まだ日も高いうちに、またRichardsaultがやってきた。多分以前に別の客の連れで来た事があったはずだ。Richardsaultはあふれる涙を拭こうともせず、ただこう言ったのである・・・・。

その横顔は若かりし頃のRichardsaultの母親に瓜二つだった。

まだ日も高いうちに、またMatthewsceveがやってきた。Matthewsceveという名前は覚えるのに一苦労だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

今ここに一人の神が誕生した。

まだ日も高いうちに、またRichardsaultがやってきた。この貴公子につかまったら大概のマダムは人生の地獄を見る。Richardsaultは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

それはここで言う事では無いと思うのだが・・・。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用しているミスターが入ってきた。言わずと知れたLewisJal団のボスだ。なぜか、宝塚口調で喋り出した。

このミスターもたまには語りたいのだろう。