朝方、見馴れない一人の野郎が店に入ってきた。店に入る前からSherrylepは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。Sherrylepはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

もうそんな事を言う歳でも無いと思うのだが。

朝方、またAnna_Mixがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

そう言って自分の頭をコツンと殴りエヘッと笑ってベロを出した・・・。

朝方、またAnna_Mixがやってきた。愛玩のバービー人形を片時も離さない。私を嬉しそうに見つめ、もったいぶってこう言った。

この台詞を最後にしてこのプリンスは旅立った・・・・・。

朝方、前に見たことがある女殺しが入ってきた。一癖もニ癖もありそうな人物だ。DanielFakは辺りかまわず罵った。

冗談にしては笑えない。

朝方、何回かこの店を利用している貴公子が入ってきた。この貴公子につかまったら大概のコギャルは人生の地獄を見る。一枚の写真を取り出すと、目に涙をうかべて話しはじめた。

私の意識はJamesimitHの鼻の穴から伸びている一本だけ長い毛に釘付けで、話を聞いている余裕はなかった。

朝方、何回かこの店を利用している男性が入ってきた。店に入る前からSteveTowは酔っ払っていたらしく、来てそうそう床に吐いた。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

「誰も自分を分かってくれない・・」最後にそうつぶやいた。

朝方、前に見たことがあるオヤジが入ってきた。無職仲間の間じゃそうとうの実力者だそうだ。JamesimitHは最近の女性がいかに腹立つかを力説しはじめた。

家族を捨て、故郷を捨て、そして自分さえも捨てようとしている。

朝方、前に見たことがある彼氏が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

中身の無い彼氏だ。

朝方、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。得意万面で初恋の話をしだした。

そう言ってJamesimitHは不気味にはにかんだ。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人の巨漢が店に入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

何度も聞いた話だった・・・・。