店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある御曹司が入ってきた。Russellsowと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

要するに誰かの悪口が言いたいのだろう。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

巨漢のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の二枚目が店に入ってきた。自分の人生でさえも脇役を演じている、そういうタイプだ。LeonaAboneは思い出したかのようにこう言い出した。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある色男が入ってきた。インテリを装ってはいるがかなりワルそうだ・・・。EdwardArikeはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

何を語っても冴えない色男だ。

店も賑わいを見せる頃、この店の常連のJosephGOrがいつものように入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。JosephGOrは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

人と同じようにしていないと不安なのだろう。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。LawrenceVaniaはウィンクを店にいた大和撫子に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、LawrenceVaniaは私を見つけると嬉しそうに近づいてきた。

私はこの時のLawrenceVaniaの笑顔を未だに忘れない。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。BrianGemはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。Soniasitは店内中の彼女に投げキッスをし、自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

まるで小学生の会話だった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、見馴れない一人の老人が店に入ってきた。裏の世界しか見てこなかった、世の中にはそういう人間もいる。私のむなぐらをつかむと今にもあばれそうな勢いでこう言った。

どう聞いても自慢話だった。

遅い昼飯でも食べに来たのか、この店の常連のfixIniffがいつものように入ってきた。断っておくが、この店はこういう客ばかりじゃない。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

おつむがちょっと弱そうだ。