他の客も酔いが回ってきた頃に、またkraBoabsがやってきた。腕に恋人の名前が彫ってあるらしい。・・別れた恋人のだが。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

相変わらずうんちくをたれるのがお好きのようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またkraBoabsがやってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。kraBoabsはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

kraBoabsの話を聞いていると私まで憂鬱になる。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の中年が店に入ってきた。Scottgumはウィンクを店にいた人妻に送り（片目だけのウィンクはできないらしい）、私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

もう少しかいつまんで話してもらいたいものだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またkraBoabsがやってきた。この界隈じゃ恋人にしたくない未成年ベストテンに入るらしい。kraBoabsはつっけんどんな態度でこう言った

自虐的ジョークがお得意のようだ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある貴公子が入ってきた。EdwardRicという名前は覚えるのに一苦労だ。EdwardRicは辺りかまわず罵った。

私はその時EdwardRicの殺意を確かに感じた・・・。

店も賑わいを見せる頃、またkraBoabsがやってきた。神経に血が通っていないそういう部類の人間だ。荒ぶる魂を押さえつける事が出来ないのか私にそれをぶつけてきた。

男の子には二度と口を開かないでもらいたい。

店も賑わいを見せる頃、またkraBoabsがやってきた。未成年の美貌に店内中の女の子が息をのむ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

店も賑わいを見せる頃、またkraBoabsがやってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

口を開けば愚痴しか言わない。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。Claudebonは現地の人間でも分からないのでないかという癖のある訛りでがなりだした。

脇役でさえ時として物語にいい台詞を残す。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがあるジェントルマンが入ってきた。食えない・・・その手の人間だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

要は私にも無職を薦めているのである。