他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある二枚目が入ってきた。二枚目はコギャルを探しているらしく、StevenDusはライムを織り交ぜてリズミカルにこう語った。

私はひたすら我慢して聞いてあげた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の彼氏が店に入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。タバコをもみ消すともったいぶったようにこう切り出した。

昔はもっと素直ないい子だったのに・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の貴公子が店に入ってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。AdrianaBagは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

今夜が一段と冷えるのは深々と降り積もる夜雪のせいだけでは無いだろう。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。StevenDusはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

笑って許してやるだけの寛容性も必要だ。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある巨漢が入ってきた。不幸を絵に描いたようなタイプだ。私しか話し相手がいないのか真っ先にこちらへやって来た。

・・・不様としか言いようが無い。

店も賑わいを見せる頃、何回かこの店を利用しているダンディが入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。自分の人生が今までどんなに不幸だったかを延々と話し始めた。

ご高説をありがとう。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の男が店に入ってきた。Amandapekは数人の愛人をはべらせ上機嫌そうにだ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

この男からこの話が出てくるとは思わなかった。

店も賑わいを見せる頃、前に見たことがある野郎が入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。Normanthikeは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

人間もここまで落ちぶれると大したものである。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の若造が店に入ってきた。着やせはするが、体には自信があるらしい。Seancowは辺りかまわず罵った。

私はその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

店も賑わいを見せる頃、見馴れない一人の紳士が店に入ってきた。この前サツにつかまったと聞いていたが違う人物だったらしい。Clintonsetはガタイに似合わず甲高い声でこう言った。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。