大分夜も遅くなった頃、またMatthewsceveがやってきた。食えない・・・その手の人間だ。Matthewsceveは何を思ったか一冊の本を取り出し、私に聞こえるよう朗読し始めたのだ！

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

大分夜も遅くなった頃、見馴れない一人のミスターが店に入ってきた。自分の事を素晴らしくモテるタイプだと勘違いしている。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

なかなか話し上手なミスターだ。

大分夜も遅くなった頃、またRichardsaultがやってきた。聞いたこともない会社のこれまた聞いたこともない肩書きを持つ。バーボングラスをみつめながら、つぶやきはじめた。

・・・異次元の何かと交信しているに違いない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、割とよく来るStephencizが入ってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。私にペコペコお辞儀をすると童子のような眼で語り出した。

この学生は金の話しかしてこない。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またAnthonyJoypeがやってきた。色男はチャック全開に気づいている様子もない。この色男が話すことといえばいつも人妻の事だ。

色男のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またPatrickgofがやってきた。クリスマスとイースターが一緒に来たかのような酒機嫌だ。Patrickgofは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう言いながらも目線は先ほど店に入ってきたコギャルに釘付けである。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある巨漢が入ってきた。こう見えても金には汚い。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

何を語っても冴えない巨漢だ。

他の客も酔いが回ってきた頃に、またAnthonyJoypeがやってきた。この前新聞に載っていた旦那だ。AnthonyJoypeはスラム街のど真ん中で聞いたという儲け話を始めた。

何故、本当の自分を偽るのだろうか。

他の客も酔いが回ってきた頃に、見馴れない一人の御曹司が店に入ってきた。Maybobと言う名前らしいがどうせ偽名だろう。Maybobはいかにレズビアンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

そう言ったMaybobの表情は酷く疲れていた。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のppu-pro_Memがいつものように入ってきた。ハーレムから引っ越してきてまだ日が浅いらしい。私に顔を近づけると口臭を放ちながら喋り出した。

そう思っただけで実際には何も言わなかった。